日記②
五日前の私へ。
地獄だ。未来に希望はない。
五日前、あちゃんにルームシェアしようよって言ったら、いいよ。と言われた。
今はお金ないし、まめ茶が20歳になったらね。と言われた。
すごく嬉しかったし、私があちゃんをすきって知ってる人全員に伝えた。2LDKの物件探しが毎日の日課だった。一緒に住み始めることを考えるだけで楽しくて、一緒に家具を選びに行く妄想をしたり、朝が弱い私を朝が強いあちゃんに叩き起してもらう妄想もした。
五日間だけ。
電話をしているとき、あちゃんに「ほんとに私が20歳になったらルームシェアしてくれるん?」と聞いてみた。
そうしたら「それまでに結婚してたら状況も変わるけど、それにまめ茶はうるさそうだし、一人の時間ないと私嫌だから、無理ー」と言われた。
その後記憶があまりない。
多分あちゃんの話への返事も曖昧な感じになっていたと思う。
涙止まらなくて、話したいことがたくさんあったのに、全部頭から抜け落ちた。
鼻水も止まらなくて、鼻をかんだら、急にどうしたの?と言われた。急に鼻水が.......と震える声で誤魔化した。
期待させないでよ。
そう言いたいけど、期待してるのはこっちが勝手に好きだから。あちゃんは何も悪くない。
悪くないんだけど、ルームシェアするつもりがないのなら、たった1回だけでも「いいよ。」と言わないで欲しかった。
あちゃんはノリで言ったのかもしれないけど、その「いいよ。」という一言がどれだけ私を喜ばせたか。あちゃんはきっと知らない。
「20歳になったら」なんて具体的な数字をあげたらダメだよ。
私みたいなやつが期待しちゃうから。
せめて近くに引っ越したい。地方民を脱出したいから、気軽に会える距離に住みたいから、貯金は続けることにした。